水戸の偕楽園に行ったのはもう10年以上前だったか。
梅の花もまだ二分咲きのころ、「梅祭り」に参加しました。
満開を待たず早々に出向いたこと。
華やかさはやや欠けるが、
お客さんが少なくてのんびりと過ごせた、大切な思い出です。
東北の、フラダンスがアイデンティティの町に生まれ、
北関東の、餃子像が破壊された町の大学を出ました。
餃子とフラダンスを中継する町。
(JR水戸線のこと)
学生の時分も現在も、変わらず帰省の度に「通過」するので、
駅だけはやたら馴染みが深い。
そんなこんなで、「梅」といえば和歌山よりもまず水戸が浮かびます。
最近、縁あって水戸に良く出向くようになりました。
土産屋を除くと、奥久慈茶、藁納豆、栗、梅。
渋いなぁ。面白い。
改めて土産物の面白さを知ります。
子供達へのお土産は、メロンのクッキーとかチョコレートとかグミとか。
特産品を使った洋菓子が大抵好まれます
特産品を「一部」配合した菓子は、全国どこでも同じ味のものが売ってる気がして
(製造者の方々の熱意は伝わります。おいしいのは間違いない。誤解のないように。)
どうせなら、現地ならではの構成・味・こだわりを探したくなっちゃう
格好付けな面倒臭いおじさんです。
で、今回見つけたのがこの「梅こしょう」
・・・渋さ渋さと喚いておきながら、
こんな可愛らしいパッケージ選ぶのかい。ですが。
ご想像の通り、柚子胡椒を参考に、特産品の梅を応用した新しい調味料。
東京の店頭では見たことない、新しい組み合わせだと思い、手に取りました。
見た目で選んでません。
でも見た目も大事笑。
かわいさにはちゃんと理由があります。
というのも、
天保元年(1830年)創業の老舗梅干し屋「吉田屋」さんが普及に取り組む
茨城のブランド梅「常陸乃梅(ひたちのうめ)」
茨城の大成女子高校のキャリア教育「地域デザイン」を受講する
生徒の皆さんが、その常陸乃梅をより多くの食卓に届けられないかと考え、
試作、発表しました。
その高校生たちの想いに応え、茨城県土浦の103年の歴史をもつ「小松屋」さんが商品化。
梅の歴史や開発の経緯を知って食すのもまた楽しい。
だからおじさんは買いました。
見た目や食感は柚子胡椒に近い。
梅の酸味と香りが
青胡椒の辛さと合わさり、今まで食べたことのない味です。
柚子胡椒は、柑橘の爽やかな香りが立つのに対し、
梅胡椒は、梅の甘酸っぱい風味が立ち、濃く厚みのある味です。
チキンやそうめんはもちろん、あと豚カツなどにも合いそうな味ですね。
おいしい。
私の生涯の中継都市、水戸。
安心の水戸。
いろんな特産品がありますが、
ぜひ一度この「梅こしょう」もお取り寄せしてみてください。
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ところで、
吉田屋さんのホームページを見ると
ひとえに梅干しといえど、様々な種類があることがわかります。
蜂蜜、紫蘇、鰹、
はたまた3種の果汁(奥久慈の林檎、鉾田のメロン、常陸太田の葡萄)で漬けこんだものなど。
梅こしょうに使われたブランド梅「常陸乃梅」についても語られております
→『常陸乃梅』のものがたり
面白い。
はまりそう・・・
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