【けいたま定点観測 029】特別編 都市計画審議会5/9開催決定。前回2022/4/21の議事録をいまここに要約!

はじめに

京王相模原線の京王多摩川駅。
駅前再開発の変遷を写真に残しているブログです。

駅前は市議会議員選挙の候補者の方々が交互に立っていらして、まあ狭い。
再開発エリアを覆う白い壁の前まで広がっているので
細い歩道がさらに狭くなっております。
狭いだけなら仕方ないと思うのですが、
十数名のスタッフさん全員から至近距離で「おはようございます」と言われます。
挨拶をいただいたのに無視するのも嫌だし、
かといって全員に「おはよう」と返すのも疲れるし。
変に悩まされます。
頑張ってるのは非常にわかりますが、この「圧」が原因で、応援したくならないのが辛いところ。
※候補者による印象の違いはありません。政治ブログではないので念のため・・。

もっと駅前が広かったらなあ。
早く開発進まないかなあ。

と、そんなこんなで現場は動きがありませんが、
調布市のホームぺージ上では、お知らせが更新されました。

令和5年度第1回調布市都市計画審議会の傍聴(開催案内) 2023/5/9

 ⇒調布市HPを開く

【都市計画審議会とは】

調布市都市計画審議会は、都市計画法に基づき、調布市が定める都市計画を調査審議するために設置された審議会です。

総合的かつ計画的なまちづくりの推進を図るため、まちづくりの基本となる都市計画について、都市計画審議会で幅広い見地から調査審議し、その決定及び変更を行っています。

https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1681786584138/index.html

【開催日時】
  令和5年(2023年)5月9日(火曜日)午後2時から

【開催場所】
  グリーンホール 小ホール

注目すべきは
【議題】です。

付議第1号 調布都市計画地区計画京王多摩川駅周辺地区地区計画の決定について

付議第2号 調布都市計画用途地域の変更について 

付議第3号 調布都市計画高度地区の変更について

付議第4号 調布都市計画防火地域及び準防火地域の変更について

報告第1号 調布市都市計画マスタープラン・立地適正化計画について

出ました!
「京王多摩川周辺地区 地区計画の決定」!

どんな内容のお話合いが為されるのでしょう。
どのレベルまで具体的に決定されるのでしょう。

大変気になります。

そしてこの審議会は「傍聴」が可能とのこと。
議題が非公開ではないようです。

リアルタイムで聴けるとなると、
ブログを作成させていただいている身としては是非とも参加したい。
しかし平日の昼間なので自分の仕事があります。
そしてもし、この日に有休を取ってまでで傍聴してしまったら、
即日ブログで公表したくなってしまう・・。
公開の審議会だとしても、それは控えなくてはならないか…。
ここは我慢して仕事しておくべき、と言い聞かせております。

【傍聴可能人数】なんと先着6名です。

傍聴手続
 先着6人
 (注)傍聴受付時間は午後1時40分から

https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1681786584138/index.html

もしかして、ミスチルのライブチケットより激しい競争率になるのでは?

ポケモンカード争奪戦レベルの行列になるのでは?

そう考えると、尚更参加したくなってしまう性分です。

いずれにしても今回は我慢して辞退すると決めたので、

もやもやしても仕方ないと改めてホームページをスクロールすると、

「過去の審議会の結果」なるリンクを発見しました。

うかつでした。

京王多摩川再開発の情報について、
「過去の審議会の議事録」というカテゴリで、
貴重な情報がまだまだ埋まっていたのです。

「審議会」なので、
これまでオープンハウス等で公表された資料について、
その計画の「意図」や「問題点」など、
より深いレベルでの理解ができるのではないかと思います。

これはお宝。

ということで、今回はホームページにアップされている最新の議事録について
読み明かしていきたいと思います。

2022/4/21 令和4年度第1回調布市都市計画審議会会議結果(議事録) ⇒PC閲覧向け

調布市のホームページ上には、過去の審議会の議事録が掲載されていたですね。
勉強不足でした。

「けいたま再開発」関連を探してみると、早速ありました。

2022/4/21 令和4年度第1回調布市都市計画審議会
2022年4月の議事録です。

本日21日なので、ちょうどぴったり一年前の審議会ですね。

https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1663203756070/index.html⇒

例によって、当ブログでは、PDFを拝借して貼り付けさせていただいております。
PCで観ると、ダウンロードせずにスクロールでPDF閲覧できるのでとても便利。

スマホでは一切表示されません。
リンクをクリックするとPDFのダウンロードが始まります。
ご注意ください。

スマホでブログ内のPDFを見る方法ってあるのでしょうか。
ご存じの方いらっしゃったらどうか教えてください。

では、以下に添付させていただきます。

以上です。

全文読まれた方、大変お疲れさまでした。
全39ページ。
議事録ですから、図もなくすべて文字。
出席者のご挨拶からすべて一言一句書き起こしてくれています。
雰囲気がよくわかります!
書記の方、大変お疲れさまでした。

けいたま関連のみ、議事録要約します!⇒スマホでもPCでもお読みいただけます。

では、けいたま再開発に関わる箇所に限定して、要約させていただきます。

2022/4/21議事録:概要

日 時:令和4年(2022年)4月21日(木)
    14:00 開会
    15:40 閉会

場 所:調布市グリーンホール 小ホール

案 件:報告第1号 京王多摩川駅周辺地区のまちづくりについて
    (当ブログでの要約は第1号についてのみ)
    報告第2号 次期都市計画マスタープラン(立地適正化計画)等について

傍聴者:1名

2022/4/21議事録:これまでの経緯

 令和元年(2019)5月~ 京王電鉄株式会社と調布市が連携して懇談会、勉強会を重ねた。
 令和元年(2019)11月 京王電鉄(株)から調布市に対し街づくり計画提案。

 令和元年度(2019)第2回審議会にて報告。
 令和2年度(2020)2月審議会にて報告。

 令和2年(2020)11月 調布市が街づくり検討案を作成、公表。
 以降も継続して、検討案をもとに街づくりのルールである「地区計画」の検討を進めてきた。

 令和4年度(2022)3月 街づくり懇談会を開催。
  ⇒街づくり懇談会の結果と合わせて今回の報告とする

2022/4/21議事録:街づくり懇談会の開催結果説明

・2022/3/18~19の二日間
・合計101名の参加

・アンケート回答
 (質問1)京王多摩川駅周辺地区の将来像についてどのように感じたか
 (質問2)地区計画の方針及び地区整備計画イメージについてどのように思われたか
  ⇒約6割程度が「とても良い」「おおむね良い」
   「ふつう」を含めて約8割が理解を得られた認識

・意見
 ①どのような建物ができるか。
  高さ、容積率などの数値は?
  どのような施設が入るのか。

 ②総合福祉センターを京王多摩川駅周辺に移転することへの理由説明が欲しい。
  ※2020年から検討会を設置し、案の公表やパブリックコメントを経て
   2022年2月末に移転に関する方針をまとめて公表した。
   ⇒この方針をもとに回答した。

 ③開発事業の主体である京王電鉄から具体的な内容説明をしてほしい。
  駅舎の改善を求める。

・懇談会当日の配布資料概要説明
 当日配布資料はこちら(調布市HP)
 PDFも貼り付けます。ご興味ある方はご覧ください。

 今回、地区整備計画を検討していくエリアは、駅前複合拠点地区(A地区、B地区)

 下図、オレンジ色の箇所「歩行者用通路」を位置付けて、地区の回遊性を図る。
 道路や公園の整備はこの区域全体を京王電鉄(株)が施設を整備していくことに合わせ、
 土地区画整理事業により整備していく。

・今後のスケジュールについて

2022/4/21議事録:質疑応答

ここからが本題です!

決定事項の通知を読むよりも、質疑応答のやり取りを追う方が断然面白いです。

少し長いですが、お付き合いください。

Q
Q

地域全体の今後の整備スケジュールは検討されているか?(駅前複合拠点に関する地区整備計画の説明という印象を受けたため)

A
A

全体として何年度まで、という整備スケジュールはない。まずは駅前複合拠点A地区の地区整備計画の策定、および整備を目指す。そのうえで、他のゾーンの検討と話合いを進め、機運の高まったとことから順に進めていきたい。

Q
Q

調布、布田、国領の3駅を含めた中心市街地の整備は、20年程度のスパンで整備計画が立てられており、それに準じた事業進捗を行ってきた。一方で今回の説明における京王多摩川駅周辺の開発は、京王電鉄の所有する京王フローラルガーデンアンジェ跡地(A、B地区)中心の再開発となっている。この関係性に違和感があるが、どう理解すべきか?

A
A

都市計画マスタープランでは、京王多摩川駅周辺は「商業の拠点」として指定されているが、なかなか適わない状況であった。今回、京王電鉄よりアンジェを閉園し、新たに転用して活用を図りたいとの提案を受けた。これを契機として、アンジェ跡地を中心とした街づくりを進めることとした。
他地域(住民発意のまちづくり)とは進め方が異なるが、地区計画制度を活用して街づくりを進めていきたい。

Q
Q

地区整備計画を策定して、それに基づき整備事業を進めることが一般である。当地区においては、区画整理(事業手法)がすでに定まっていて、それに地区整備計画が後追いしているのではないか?

A
A

土地区画整理事業として公園や道路などの基盤の整備を進めるが、あくまで地区計画、地区整備計画が先行している認識である。ただし、2020年中の地区計画決定を目指したが、コロナ禍により後ろ倒しとなっている。結果的に事業と計画が重なってきてしまっている。

Q
Q

複合拠点地区に入る施設として、総合福祉センターだけが挙がっている点。様々な課題があるが、2023年3月の地区計画条例改正、それに先立つ2022年12月の都市計画決定、告示までに解決するのか?

A
A

2022年2月末に総合福祉センター移転の方針を含んだ整備の考え方を取りまとめ公表している。翌月3月の懇談会においては、明確に「入居想定建物」として記載している。23年度中、7回の検討会を開催予定である。障害当事者の各団体の代表者、有識者、京王電鉄社員が参加し、より良い施設を作るため検討を重ねていく。

Q
Q

主要な地権者である京王電鉄の意向がどのように展開されるのかが、この事業そのものの成否にかかわる。総合福祉センターなど公共機能についても京王電鉄がどのように対応するかが非常に大きなポイントだと思う。調布市としての見通しはいかがか?

A
A

京王電鉄からの最初の提案の段階から、京王電鉄、調布市、地域の方々の三者で連携して検討を進めてきた。さらに、土地区画整理事業の認可は東京都であるため、調布市の都市計画課、京王電鉄、東京都が同席する形で協議、調整を図っている。

Q
Q

(これまでの質疑応答をまとめる形で)
①既に各整備エリアのところが開発ありきで、地区計画が後追い的に出て来たのではないか?
駅前複合拠点A地区だけではなく、地区計画としての全体の姿が見えない。
A地区のみ先行して進めるのは危険ではないか?
②地区計画、地区整備計画の中の地域貢献がはっきりしていない。京王電鉄がどれだけ地域貢献してくれるか、議論は重ねるべき。

A
A

京王電鉄の原案には(施設の)面積などの具体的数値の記載があるが、今回の資料には載せられていない。懇談会においても、「振り返り」を含めての説明が目的であり、同様に具体的数値を載せなかったが、それがかえって不満を生んでしまったのだと受け止める。丁寧に取組を進めていきたい。

Q
Q

駅周辺や駅を含む整備計画は、駅と一体となってペデストリアンデッキやバリアフリー、アクセス、利便・回遊性などを考えて作られるもの。今回の計画はあくまで駅前複合拠点地区の計画のみであり、駅と周辺は別として考えるのは無駄 が多いのではないか?

A
A

福祉部門の検討会の場で、京王電鉄の同席のもと駅と施設の間のアクセス、駅の中のバリアフリーなど議論の場を設ける予定。都市計画課もオブザーバーとして参加予定。

Q
Q

駅の問題も含め、複合拠点A地区以外の姿が見えないので、具体化した計画を提示していただいたうえで、A地区の整備計画が地区整備計画として妥当かの判断ができるのではないか。

A
A

はい。

【総合福祉センターについて】

Q
Q

複合拠点A地区、B棟に総合福祉センターが入る。なぜわざわざハザードマップで5mの心酔が想定されるエリアに、福祉の中枢的な拠点の機能を移転させるのか。さんざん整理はされているかと思うが、もう一度ご説明いただきたい。

A
A

総合福祉センターは、建物の2階以上のフロアに位置をさせていこうと考えている。この地区、アンジェ内には池もあったため、少し低く、掘り下げた形になっている。京王電鉄のほうで、造成の際に盛土をするという検討も行っている。アンジェの跡を整備するという考えもあったため、当初の京王電鉄の街づくり計画から、福祉機能を移転したいという考え方が示されていた。これを受けて調布市は、他エリアと比較考慮したうえで総合的に判断をし、令和3年(2021年)7月に案として公表した。別の会議の場で安全性の確保、福祉機能の確保についての検討を続けている。

Q
Q

そもそもなぜこの立地なのかということが知りたい。計画が先にあったとは思うが、何故総合福祉センターがこの立地なのかを整理していただき、納得のいく考え方を次回ご説明いただきたい。「賛成でも反対でもないが、理由がわからない」という懇談会の意見もあるように、ここが大きなポイントであると思う。

【防災性について】

Q
Q

①水害に当たって非常にリスクのある位置。垂直避難の機能を持たせるとのこと。どういった方が避難される想定か?

②水害のほか、東京都としては地震災害も考慮すべき。

③風水害も震災でも、電柱の倒壊による閉そくが大きな懸念である。この開発に当たって電線類の地中化に対してお考えがあるか?

A
A

①垂直避難について
建物の中にデッキなどの共用スペースを設ける。建物の利用者や近隣住民の方々の一時避難のイメージ。水害の場合は近くの小学校が避難所になるが、それに不安を感じる方が、二階以上の公共スペースに避難していただく想定。

A
A

②震災時の効果について
現在のアンジェは、閉鎖管理なので中に入れない。今後は公園や広場、敷地内通路が整備されるので、そういう意味では、震災時オープンスペースとして避難可能。防災性は向上するものとして考えている。

A
A

③電柱類の地中化について

区画整理事業で協議を進めているところ。新設道路については電柱類の地中化を進めていけないかと考えている。基盤整備は区画整理事業の中なので、京王電鉄中心の個人施行の中でどこまでできるか協議中である。

報告第1号 京王多摩川駅周辺地区のまちづくりについて」の質疑応答は以上になります!
大変お疲れさまでした。

京王多摩川再開発のブログを時系列で一覧にしたページを作りました。

順を追ってみていただく方がわかりやすく面白いと思いますので、
下記ブログ、よろしければご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました