「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」
茶を勉強するとよく見るこの唄、
狭山茶作り唄(入間地方)とのことですが、出典不明のようでした…。
比較的冷涼な丘陵地帯に多く栽培されるため、
葉が厚く、重厚で奥深い香りとコク、甘味を持つ狭山茶。
「狭山火入」という独特の仕上げ技術により、甘くて濃厚なお茶になる。
火入れ:茶の仕上げ段階で熱を加えることにより、乾燥を十分に行って貯蔵性を高めるとともに、加熱香気を生成させて味や香りを向上させる工程。
昭和63年と古い研究データですが、
東京家政学院短期大学(現在東京家政学院大に吸収)のもので
狭山、静岡、宇治の3地域の成分比較が為されていました。
⇒価格が高いほど、浸出液への各成分の溶出量(含有量)が多くなる。
※静岡、狭山は比較的傾向が顕著。宇治は価格による成分量差が小さい。
遊離アミノ酸:うま味
カフェイン:苦味
タンニン:渋味
・3成分の溶出量の合計値は宇治茶が最も少ない
・狭山茶は、他の2地域と比較して遊離アミノ酸量が少なく、タンニンが多い
・狭山茶は、遊離アミノ酸に対するカフェイン量も相対的に多く含まれている
静岡=平均的
宇治=薄くあっさりとした味
狭山=濃厚で苦く渋い
狭山茶は苦いの?甘いの?わからなくなってきた
とにもかくにも、味が濃いということなのでしょう。
埼玉県のホームページに記載のある下図が面白いです。
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