ヨシタケシンスケさんの「メメンとモリ」【Mr.Children】を連想して購入したのは私だけじゃないはず。

23年7月。

書店に立ち寄ると、
エメラルドグリーンの表紙に、
おなじみのヨシタケシンスケさんのイラストが際立つ本が重ねられています。

タイトルは「メメンとモリ」

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この表紙を見た瞬間。

私の頭の中で

「負けないように、枯れないように」が流れ始めます。

Mr.Childrenの96年発売のシングル曲『花 -Mémento-Mori-』

もう27年も前の歌です。

ヨシタケシンスケさんのファンの中でも

この曲を知らない人は多いかもしれませんね。

逆に私はヨシタケシンスケさんの大ファンというわけではないのですが、


(子供に読んで聴かせるためにいくつか絵本を持っています)

ここにきて数十年前のミスチルの一曲が想起されたことに、

妙に縁を感じてしまい、一冊衝動買いしました。

いつも思いますが、ヨシタケシンスケさんは

日常の何でもない出来事を切り取り、

そこから思考を深く深く堀り下げていくところ、

それを可愛らしいキャラクターがわかりやすく語りかけてくれるところが

とても面白いです。

自分でもこういう構成のブログを書きたいなと、

読んでいて思います。

タイトルの「Mémento-Mori」は、

ラテン語で「死を思う」

「ヒトは必ず死ぬ、ということを忘れるな」

といった意味です。

せっかくなので、共通の言葉を題した2作品の

共通点を無理やり探し出します。

結果、大発見となる面白い共通点は見つかりませんでした。

それでもいいのです。

興味を持つ入り口は何だって構わない。

ミスチルが好きだからこそ、

この本が目に留まって、

読んでみたら新しい気づきがありました。

それだけで私にとって十分価値のある2作品だし、

私も価値のある選択をしたと思えます。

さて、「メメンとモリ」の内容はこうです。

①姉のメメンが作ったお皿を弟のモリが割ってしまったこと。

②少ない雪で作った雪だるまは思った以上に汚いものだと思ったこと。

③姉弟で一緒に観た映画が面白くなかったこと。

この日常にある様々なシーンを発端として、

さまざまな物事の捉え方、考え方があること、

そしてぼんやりと「人は必ず死ぬということを忘れるな」の思考に辿り着きます。

辛い、悲しい、つまらない、罪悪感…

人が生きていく上で、ネガティブな感情に襲われることは多々あります。

そんなに悪い方向に考えなくてもいいよというメッセージ。

何事も考え方次第で、すっと気持ちが楽になるものだと教えてくれる本です。

ミスチルの『花』と明確な共通点が見つからないと言って

嘆かなくてもいいよ笑

ミスチルがきっかけでこの本と出会ったことも、

人生の面白さ。

ブログに書き残して、

今あなたが読んでくれていることも奇跡。

様々な考え方や想像力をもって、

誰かのために何かをしてあげようという優しい気持ちになります。

印象に残った、本のなかでの一節。

「命を使ってバランスをとるゲームをしている」

良いことも悪いことも、

自分が今誰かの代わりにしているかもしれないし、

他のだれかが自分の代わりにしてくれているかもしれない。

という表現が大変面白いと感じました。

手に入れたり手放したり。

常なるものはない。

自分も他者も。

だから、

「ずっとそこにある」ことよりも

「一緒に何かをした」ことが大事。

「自分で選べること」と「選べないこと」があります。

「永遠にそこにあること、そこにいてもらうこと」を自分では(誰も)選べません。

『やがてすべてが 散りゆく運命であっても』です。

それを理解したうえで、「何かをする」のは自分で選べること。

悲しいことがあっても、

それが自分の力で選べないことであったら、

悲しい現実に抵抗することには

すぐ限界が訪れます。

だから、

自分に無いものや選べないものを求めて

苦しむことなく、

そして変ってしまうことを嘆くのではなく、

いまこの瞬間に出来ることを楽しんだり

他者に与えたりする。

自分がしてほしかったことを

自分が誰かにしてあげる。

いま存在している『等身大の自分を愛して』

自らが選ぶことのできる『最大限の夢を描く』ことが大事。

自らが選ばずして起きた悲劇に『負けないように』

つまらないことばかりでも心が『枯れないように』

自分のために、そして誰かの力になるように『笑って咲く花になろう』

印象的な一節なので繰り返しますが

「ずっとそこにある」ことよりも「一緒に何かをした」ことが大事。

つまり永遠なのは物事そのものではなく心の持ちよう。

だから

『心の中に永遠なる花を咲かそう』

繋がった、、かな笑

以上、ありがとうございました。

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